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2011年、東日本大震災が起こりました。

この大災害は経験した人達の記憶から一生消えないことでしょう。

他にも日本は猛暑・大雨・台風など多くの自然災害に見舞われることが多い国です。

そういった災害が起きた時、避難する人の動きはどうだったでしょうか?

  • 落ち着いて行動できる人(10~15%)
  • パニックに陥ってしまう人(15%以下)
  • 呆然として何も出来ない状態になってしまう人(70~75%)

イギリスの心理学者ジョン・リーチ氏の研究によると、災害により起こる人の心の変化はこの3パターンに分けることが出来ます。

 

 

3つ目のパターンように、災害発生のショックで何もできなくなってしまう状態に陥ることを「凍りつき症候群」と呼びます。

災害が起きた際、このような心理状態が原因で避難に遅れてしまった方がいました。

 

今回紹介する災害心理学は、そのような災害時における人の心理変化を研究している分野です。

 

この記事では、その災害心理学について、どのようなものなのか?研究内容は?そして研究結果は今どうなっているのかなど、詳しく解説していきます。

ココロ爺さん
みんなに頭に入れて置いてほしい内容じゃぞ!

災害心理学とは

心理学は大きく分けて「基礎」「応用」の2つに分けることが出来ます。

災害心理学はその中でも、「応用」心理学に属します。

 

 

近年、災害が多発していることから、とても注目度の高い心理学として扱われ、学ぶ人も多くなってきました。

 

 

災害心理学がどのような心理学なのかというと、「災害と人間の心理の関係」を研究する学問です。

 

ココロ爺さん
去年は地震・大雨・過労死......災害が多い年じゃった......

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災害心理学の研究範囲

災害心理学の研究範囲は、かなり広いです。

  • 自然的災害
  • 人為的災害
  • 家庭内災害
  • 労働災害
  • 産業災害

 

といった、あらゆる災害の発生に対する人間の心理や行動を研究します。

 

また、研究するだけでなく、そういった災害に直面した時はどのような行動をすれば良いのかという指針まで研究しています。

 

そして、災害発生時の人間の心理だけでなく、災害後の心理までも研究しています。

多いのが、災害が起きた後の「心の傷」と称されることが多い、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」が分かりやすい例でしょう。

 

ココロ爺さん
災害時・災害後の心理分析や災害時における対策を研究するのが災害心理学ということじゃな!

 

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正常性バイアスを学ぶことが災害心理学の第一歩

災害心理学を学んでいく際に、必ず「正常化バイアス」を学ぶことになります。

これは、「自分は大丈夫だろう」という”偏見”や”先入観”のことを指し示します

 

正常化バイアスは、災害が起きても、それは日常生活の延長線上の出来事と捉えてしまい、「逃げ遅れてしまう」等の結果を引き起こします。

 

 

この正常化バイアスが働いてしまうと、東日本大震災でもあったように、「津波が来ているのに歩いて避難してしまう」という行動を取ってしまうわけです。

 

 

この正常化バイアスを防ぐためには、『率先避難者』が必要とされており、災害時に自ら率先して避難行動をする人のことを言います。

この率先避難者がいれば、周りも現在の状況が危険である」と意識することが出来、正常化バイアスが働くことを防ぐことが出来ます。

ココロ爺さん
普段聞き馴染みのない言葉じゃが、とても重要な言葉なんじゃ

正常化バイアスの事例

東日本大震災

テレビなどで放送されていましたが、津波が来ても歩いて避難する人や、津波が目の前に来てから必死に逃げる人が見られました。

そういった人の心理には、正常化バイアスが働いてしまったと言えます。

 

大邱地下鉄放火事件

この正常化バイアスを学ぶ際に必ずと言っていいほど事例に出される事件です。

 

韓国で起きた事例ですが、地下鉄の火災事故であり、乗客の多くが避難せず椅子に座ったまま留まりました。

 

もちろん火災なので、有毒ガスが発生し、地下鉄内が煙で充満していました。

 

そういった災害時にも、正常化バイアスが働いてしまうことで「自分は大丈夫。」という先入観を引き起こし、逃げ遅れてしまいます。

 

結果的に大邱地下鉄放火事件では数多くの犠牲者を出してしまいました。

ココロ爺さん
災害心理学の知識があれば助かったかもしれない命があったのじゃな......

生き残るために必要な心理学

事例を見てわかる通り、この災害心理学はあなたの生死を分ける心理学です。

災害大国である日本に住んでいるならば、災害時に生き残るための知識は必要不可欠です。

 

DVなどの家庭内災害、株価暴落などの産業災害もそうですが、「自分は大丈夫」という正常化バイアスをどう防ぐことができるのか。

そして、災害にあった後の心の傷をどうやって癒していったら良いのか。

 

それらを研究するのがこの災害心理学です。

ココロ爺さん
自然災害意外にも活かすことが出来るのが強みじゃな

まとめ

災害心理学をまとめると以下のようになります。

 

  1. 災害時、そして災害後の関係者の心理を研究する学問
  2. 正常化バイアスという”先入観”や”偏見”を防ぐための学問
  3. 災害時に起こる心情の変化を研究し対策を寝るために必要な学問

 

自分の命は自分で守る。

東日本大震災では、それが目に見えてしまったかと思います。

何かあった時、助けてくれる人は、周りにはいないかもしれません。

 

ココロ爺さん
いざという時大切な人を守るために役立つ心理学、それが災害心理学なんじゃな

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